【Swift5】トラッキング許可の同意フローについて

iOS14.5 からあーじゃこーじゃ言われてるトラッキング、のそのそと3つのアプリで対応してみました。
ちょっといい感じの UI とメッセージで雰囲気を醸し出しときゃ大丈夫かなーとか思ってましたが、予想よりも厳しいかったです。笑
その結果も一緒にお届けしたいと思います。

実装方法

仕様

ユーザーを同意に誘導するようなオプトインフローの画面を表示して、許可ボタンを押したら例のアラートが表示されるという仕様です。
Adjust が提唱しているオプトインの設計方法を参考に実装しました。

そして実装した画面はこんな感じです。

トラッキングトラッキングしてない感じで、なんとなくいい雰囲気ありませんか?笑

画面上部のメッセージは Adjust が提案していた文言で、画面下部は別途追加したものです。
どこかの記事で「許可お願いしますという文言でリジェクトされた」ってのを見かけたので、逆に優しさ全開で「どちらを選んでも App は引き続き無料で使えます」という暗に「許可しなくてもいいですよ」ということを伝えた形にしてみました。

結果

ばちくそ早く審査結果が届きました。


リジェクト。


華麗に喰らいましたね。

一応3つのアプリでこの画面を実装したのですが、2つは1回目の審査からリジェクト、もう1つのアプリは1回目は通過、2回目でリジェクトくらいました。

ビビるくらいダメでしたねー。

まぁこれに関しては、いつも通り 審査員による、これに尽きると思います。
ただ、どちらにしろリジェクト喰らうのも時間の問題ですので、最初からオプトインフローの画面を実装しない方がいいと思います。

対処方法

結論から言うと、オプトインフローの画面は削除しました。
オプトインフローの画面を出す条件とか設定してたのですが、「この機能をたくさん使ってくれた」とか「使って何日目」とかみたいに、長く使ってくれてるであろうユーザーさんに対して表示する条件で、難しいものではないです。
それも説明して動画も添付したのですが、削除してくださいの一点張り。

「なぜユーザーデータへのアクセスを要求するのか」を説明するアラートなら大丈夫ですって言われたのですが、「トラッキングを許可するとあなたに関係のある広告が表示されるようになります」がダメな時点で手も足も出ません。

あと、3つも連続でリジェクトされると「もう削除しよう」って気持ちになります。笑

【2021年04月29日:追記】
ほとんどのアプリでトラッキング許可でリジェクトくらいまくり、5回ほどメッセージするハメになりました。
そんな中、Apple さんからこんな返信をいただきました。

Hello,

Thank you for your response.

Please revise your app so that all users would see the AppTrackingTransparency permission request at initial launch.

We appreciate your efforts to comply with the App Store Review Guidelines, and we look forward to reviewing your resubmitted app.

Best regards,

App Store Review

太字の部分ですね。
「最初の起動時に、全ユーザーに AppTrackingTransparency の許可リクエストが表示されるようにしてください」って言われました。

排除しようという動きがすごいッ!

抗議文は送りつけましたけど。笑

言うて「話が違うじゃねーか!」みたいな喧嘩腰ではなく、「トラッキング許可のガイドラインに、そのような記載はなかったと思います。ガイドラインは守るので、せめて教えていただけませんか?」みたいな感じで送りました。

まぁ多分「修正してください」の一点張りでしょうけど。
また更新しますぅ

【2021年04月30日:追記】
以下のような回答をいただきました!

– Don’t include messages or user interface elements that may confuse or mislead users.
– Don’t use words like “Allow” or “Accept” on the buttons.
– Don’t ask the user to change their mind if they deny permission.
– You may provide more information about why you’re requesting access before the permission request appears. If you do, don’t include an option to dismiss the message without proceeding to the permission request.

いい審査員に当たりました。笑
上記の太字に注目。

– ボタンに「許可」や「承認」などの単語を使用しないでください。

マジかいって思いました。許可や認証ってワードがダメって。笑
使っちゃうよ。だって許可してもらうボタンなんだもんよ (*´ཫ`*)

最初の「ユーザーを混乱させるメッセージ」についてはふわっとした回答でしたが、最後の「アクセス要求の理由を説明することは出来る」ってので、自ずとやることは狭まってきますけど、そこまでして実装するほど認証してもらう数字が変わるか疑問です。笑
数字これくらい変わったよーって方いたら教えてください(テキトゥー

さいごに

トラッキング関連の審査、Apple さんめっちゃ力いれてる感じがしますね。
「今回は厄介な審査員だなー」ってレベルじゃなかったです。笑
どの審査員もこれに関しては結構厳しめに審査してる気がするぅ

みんなはどうしてるんだろう。

Swift
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なんくるないさーエンジニア

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